「空に浮かぶ森」太宰府天満宮の仮宮を訪れて

こんにちは、天山工務店の後田です。
今週は、帰省先の福岡で立ち寄った 太宰府天満宮の仮宮 のお話です。
現在、本殿は再建築中。そのための仮宮ですが、ただの仮設とは思えない姿でした。
タイトルは「空に浮かぶ森」。
なんと大屋根に植栽が施されていたのです!

屋根の上に森が広がる…その光景には、思わず度肝を抜かれました。
太宰府天満宮はもともと森に囲まれた緑豊かな場所ですが、
仮宮の屋根と森が一体化し、自然と建築が見事に溶け合っていました。
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🌿 仕掛け人は建築家・藤本壮介さん
この仮宮を設計したのは、建築家 藤本壮介さん。
国内外で活躍され、近年では大阪万博の「大屋根リング」の設計でも知られる建築家です。
藤本さんの建築は「自然と建築が共生する姿」をテーマにしたものが多く、
今回の仮宮でもその思想が強く表れていました。
大屋根に植栽を施すことで、周囲の森と仮宮がひとつの風景としてつながり、
仮設であるにもかかわらず、訪れる人の心に深い印象を残すデザイン。
「一時的なものにこそ特別な価値を持たせる」という発想に、
優れた建築家の力量を感じました。
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✨ 特別な体験を持ち帰って
通常の「再建築中の仮設」とはまるで違う、特別な見せ方。
今回の体験を通じて、
日常の中にふとした驚きや感動を取り入れることの大切さを改めて感じました。
建築から得られるエネルギーは、
私たちの住まいづくりにもつながるヒントがたくさんあります。
太宰府で出会った「空に浮かぶ森」、
そのインパクトと心地よさを胸に、これからの仕事にも活かしていきたいと思います。